【症例紹介:横隔膜ヘルニア】

[2017年12月21日]

『ヘルニア』って聞くと腰のあれでしょ的な事が一番頭に浮かぶかもしれませんが、
ヘルニアとは臓器が本来ある場所から脱出することをいいます。

その中で今回は横隔膜からヘルニアを起こしてしまった動物の紹介です。
横隔膜とは胸腔(肺とか心臓がある部位)と腹腔(おなかの臓器がある場所)との間にある場所で、
ここが何らかの原因で(ほとんどが交通事故や過去交通事故などにあった場合が多いですが)破けてしまい、
お腹の臓器が胸の方に移動してしまう病気です。

この病気になると一生懸命息をしてもお腹の臓器(腸や肝臓、脾臓など)があるために、
肺がふくらみません。

そのため呼吸が粗くなります。

写真にあるようにお腹を開いたら心臓がみえます。

手術は破けている横隔膜を縫合したり、
足りなければ肋骨にひっかけたり、場合によってはメッシュを用いたり、
などなどです。

術後はきれいにお腹の臓器がお腹の中に戻り、
ようやくレントゲンできれいに心臓が見えてきました。

この病気は全身麻酔のリスクが通常の手術の何倍もありますが、
きっちり治れば生きていける病気です。
つまり治療しないと残念ながら生きてはいけない病気です。

早めに発見してあげて治療してあげたいですね!

チェルシーアニマルクリニック
小池 博行