【症例紹介:尿膜管遺残症】

[2015年02月19日]

『尿膜管遺残症』と聞いて、なんとなく聞いたことあるかも?と思う方もおられると思います。

フィギュアスケートの羽生結弦君が先日診断された病気です。

尿膜管とは、
胎児の時に、へその緒と膀胱をつないでいる管で、生後退化して自然になくなるもので、
その尿膜管が退化せず残ることを『尿膜管遺残症』といいます。

ヒトでは羽生くんのように腹痛など症状が出る場合もあるが、出ない場合もあります。

そんなタイムリーな病気が動物でも先天性疾患として起こることがあります。

今回はオスのワンちゃんが腹腔内陰睾(いんこう)のために、開腹手術を行った結果、
偶然見つかりました。
このまま放置しておくと、慢性膀胱炎の原因になったり不都合が生じるので、
膀胱と切り離して切除します(つながってるへそ部分まで切除します)。

もし、中高齢のワンちゃん、ネコちゃんで、
慢性膀胱炎に悩まされている子は、
もしかしたらこのような病気や、膀胱憩室、結石など
様々な複合要素があるかもしれません。

レントゲン、エコー検査、造影検査などで確定診断ができますので、
一度再確認してみてもいいかもしれませんね。

チェルシーアニマルクリニック
院長 小池 博行