【症例紹介:肛門周囲腺腫瘍】

[2014年10月10日]

おしりの周りにできる腫瘍、それを肛門周囲腺腫瘍といいます。

今回の症例は13歳の小型犬、
他院にて以前から小さいしこりがあったものが、ここ最近で巨大化してきたものの、
気管がせまく、麻酔のリスクが・・・
といわれ来院されました。

来院時の腫瘤はすでに2cm大を超えて大きくなっていました。

全身麻酔のリスクというのは、
主に心臓・肺・気管を中心とした胸部レントゲン検査、
肝臓・腎臓機能を中心とした血液検査などの組み合わせによって実施されます。

他院では気管がせまく、薬をのまないとどんどん狭くなっていくといわれていましたが、
実際は気管もせまくなく、血液検査、レントゲン検査でも問題なく、麻酔リスクは『13歳』という年齢だけでした。

いかに高齢であっても、しっかりとした術前検査を行えば、
全身麻酔も安心して行えます。

手術は腫瘤摘出と去勢手術。
肛門周囲腺腫瘤は雄ホルモンの影響でできるとされているために去勢手術が必要になってきます。

腫瘤の病理検査結果は、『肛門周囲腺癌の可能性』
(あいまいですが、病理検査でもこの部位は良性、悪性がはっきりしないこともあるようです。)

無事切除も終わっておしり周りがすっきりしました!

チェルシーアニマルクリニック
小池 博行