【症例紹介:尿道・膀胱結石】

[2014年09月11日]

『おしっこをたらたらしてるようなのですが・・・』
『いたそうにふんばるのですが、おしっこがでているようなでていないような・・・』

こういった症状が見られたら、泌尿器(ひにょうき)系の病気のサインです。
泌尿器とは腎臓、尿管、膀胱、尿道、いわゆるおしっこの通り道のことです。
(下の模式図参照)

さきほどのような症状の時には、
膀胱・尿道炎、結石、または腫瘍の可能性など様々です。

今回の症例は14歳の小型犬。
尿道結石との事で近隣の先生より外科紹介で来院されました。
数日間、血尿・頻尿がつづいていました。

詰まりの程度はすでにきつく、無麻酔にて尿道閉塞解除を試みるも結石が膀胱内に戻らず、
麻酔下にて実施も戻りませんでした。

何度やっても戻らないので外科処置に移行しました。

外科的に尿道切開を実施し、結石除去、同時に膀胱内にある結石も除去し、尿道、膀胱縫合を行い手術を終了しました。
(写真は尿道切開の写真です)

尿道結石は雌には起きにくく、ほとんどが雄に起こります(人間と一緒です)。
膀胱結石があり、尿道に流れた際に詰まり、尿道結石を引き起こします。
雄の子で結石ができている子は、いつでも尿道閉塞の可能性があります。
内科治療(食事療法)で溶けない石は、待っても溶けないので、
外科的に早期に摘出してあげてみてはいかがでしょうか。

チェルシーアニマルクリニック
院長 小池 博行