【症例紹介:口内炎(猫)】

[2014年09月08日]

ネコちゃんを飼われてる方で時々起こるのが、口内炎。

程度はそれぞれで、軽度から重度、難治性まであります。

主な口内炎の原因は歯石に伴い、歯肉炎、口内炎が生じるケース。
歯周病も若干あるが、この程度では、歯石除去、場合によっては抜歯で十分対応できます。

今回の症例は重度口内炎。

すでに他院で臼歯(おくば)部分を全て抜歯したものの、重度の口内炎で、
痛くて泣く、食欲がおちるとの事で来院されました。

ネコちゃんの重度口内炎は非常にやっかいで、
・歯周病が原因であるもの(アンキローシス、ネックリージョン併発)
・根底に感染症があるもの(白血病、エイズ)
などがあります。

特に歯周病が原因である場合、よく起こりうるのが歯の取り残し、
上記のように、アンキローシス(骨性癒着)を起こしているので、
抜歯が難しく、残根が残ってしまうケースもあります。

そのまま残根が残ったまま、麻酔処置が終了してしまうと、
口内炎は治りません。

今回も再度、麻酔かけて確認かねて処置をする提案をしましたが、
今回は希望されず、根底に感染症がないか確認をしました。

結果はエイズ陽性。

口内炎の中でも非常にコントロールしにくい部類に入ります。

治療としては炎症のコントロールで、
ステロイド、非ステロイド系抗炎症剤、
二次感染防止のための抗生物質、
マキシガード、バイオティーンなどの薬剤、
インターフェロン療法、

これらの組み合わせになります。

ただ口内炎といっても程度も様々、治療方法も様々ですので、
よだれが出る、口を気にする、痛がるなどの症状が見られたら動物病院にご相談ください。

チェルシーアニマルクリニック
小池 博行